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ジョニーさんは慎吾くんと同じ18歳のときはどんな少年でしたか?

Johnny ナイトクラブなんかに出てた頃ですね。その当時はギタリストとしてお金を稼いでた。随分昔の話だなあ(笑)。
僕は今でも心の中では、17歳のような気がするんだ。

慎吾  僕にとって18歳は、17歳のころと少し違って、まわりからはちょっと大人に見られるようになったな。

Johnny 18歳のままでいてください。僕は今でも心の中では17歳のような気がしてるんだよ。僕にとって17歳がとっても大事な年だったんだ。

慎吾  僕は17歳を越えてしまった!

Johnny 17歳ってまだ大人になりきれない年だよね。大人の目から見ても、まだ大人じゃないって見られるしね。だからいろんなものに責任を持たなくていいし、逃げ道があるって言う(笑)。最悪の場合、刑務所にも行かなくていいとかね(笑)。
まわりのことを何も考えずに、もう今のこのときだけを考えていればよかった。あの開放感が懐かしいね。

慎吾  パチパチパチッ!(と、盛大に拍手を送る)サイコーですね。僕もそう思います。いつまでも子供の心を持っていたい。自分の好きなことをしたいですね。

Johnny その気持ちを忘れないで。それはとっても大事なことだと思うよ。

慎吾  ホメられたっ(ニッコリ)。でも、なんとなくまわりから押されるんですよ。

Johnny それが成長ってもんだよ(笑)。

慎吾  なるほどォ。ところで、すごく尊敬してる人、ああいう人になりたいって人はいますか?

Johnny 尊敬してる人はいっぱいいるけど、その人みたいになりたいっていうのとはちょっと違う。やっぱり自分の個性っていうものが大事だと思うよ。
それをしっかり確立してキープしていくべきじゃないかな。まわりの人がそれを変えようとするけれど、惑わされず、確固たるものを持ってたほうがいいね。

慎吾  そうかあ(しみじみと)。

Johnny でも、ラッキーにもいろんな尊敬できる人達と仕事ができているよ。

ふたりとも大変な人気者ですから、私生活も不自由さを強いられることも多いと思いますが、その中でどう自分らしくありたいと思いますか?

Johnny 家にいれば一番自分らしいんだけど(笑)。10年前と僕は何も変わってないのに、まわりがそう振舞わせてくれないんだよね。
キミのまわりも、もっと不思議な奇妙なものになってくるかもしれないから楽しみにしてて(笑)。

慎吾  楽しみにしてたほうがいいんですか?(と、マジに聞いている)

Johnny その中でも、自分でいる、変わらないってことが大事なんだよ。

慎吾  僕も自分らしくありたいと思ってます。最近は街を歩いてても、握手してください、って言われたら握手して、自分が洋服のお店を探してたら、その子に 教えてもらって一緒に買い物するとか。僕は知らないけど、向こうは知ってるっていうのはもうしょうがないんで、今はすべての人が僕の友達だと思ってる。

Johnny うん、そういう、道とか街とかレストランで会う人っていうのは、とってもいい人なんだよね。ただ、一番困るのは、常に自意識っていうか、自 分を意識させられてしまうことだね。いつも自分の仕事の話とかが出たりするんで、ボーッとしてる時間とか、自分のことを考えていたいときも、相手をしな きゃいけないのが困るんだよね。

慎吾  ああ、そうかあ。

Johnny でも、女の子がいっぱい来てくれるっていうのは、男としたらそれはやっぱりありがたいし、うれしい(笑)。

慎吾  僕も僕も!うれしいっ!(笑)

スッポンポン、っていうのはまる裸っていう意味です。

慎吾  日本は来てみてどうですか?

Johnny 人がみんないいですね。みんな優しくしてくれるし。でも東京で見たものっていうと、ホテルの部屋とか、渋谷の東急ハンズとロフトに行ったぐらい。ペンを買いに行ったんだよ。

慎吾  おーっ(何故か感動している)。

Johnny 原宿のキディランドも行った。あそこは楽しかったよ。それとマクドナルド(笑)。ぜんぜん観光していないんで、いっぱい見てまわりたいね、
あと、東京を離れて郊外とか。小さな村とか田舎のほうを見てみたい。

慎吾  ああ、横浜はいいですよ。僕、横浜出身なんですよ。

今回は、オフは何日あるんですか?

Johnny 一週間滞在するうちの、2日間ぐらい。何もしないでボーッとできるようなところがいいな。オンセンとか。

慎吾  温泉って入ったことあります?

Johnny ノー。

慎吾  そっか、ないんだ。サイコーですよ。温泉はココ(頭のテッペンを示して)にタオルをのせるのが正しい入り方です。

Johnny どこかいいところがあったら教えてくれる?

慎吾  そうですねえ。熱海とか(笑)。アメリカは温泉ってないんですか?

Johnny ビバリーホットプレイスっていうのが、ロサンゼルスにあるけど、たぶん日本のオンセンとはだいぶ違うんだろうな。

慎吾  水着を着たりするからな。日本の温泉は、スッポンポンですもんね。

Johnny スッポンポン?

慎吾  まる裸のことです。

日本語はけっこう覚えましたか?

Johnny ”猫をなでて”(突然、ハッキリとした発音の日本語で。なぜに?) これが覚えた日本語(笑)。
”スッポンポン猫をなでて”(これまた日本語)だと、まる裸の猫をなでる、だね(笑)。

慎吾  うんうん、バッチシですよ!(笑)。

自分のクラブを持ってるんですか?カーッコイイ!

慎吾くんは、日本ではどんなところに遊びに行くの?

慎吾  う~~ん、そうだなあ。カラオケを歌いに行ったりとか。

Johnny 今、アメシカでもカラオケってかなり人気が高くて、ホントに流行ってるよ。日本でもまだ人気があるんだ?

慎吾  うん、あります、あります。

Johnny 移動中に街を見てたら、けっこうカラオケの看板があったね。

慎吾くん、何を歌うの?

慎吾  SMAPの歌とか(笑)。自分の歌を歌わされるんですよォ。(と、突然、ホテルの部屋に流れていたイージーリスニングの音楽に耳を傾けて)こういう音楽は好きですか?

Johnny ノー! こういうのは嫌い。でもいろんな音楽に興味があるよ。ビリー・ホリディでしょ。スマッシング・パンプキンズって知ってる?それから、キャブ・キャラウェイに...。ベートーベン
も好きだよ(笑)。

慎吾  僕もなんでも聴くんだけど、踊れる曲が好きですね。ヒップホップとか。

Johnny ヒップホップって日本でも流行ってるんだ?

慎吾  うん、流行ってますよ。

ジョニーさんは、ハリウッドに自分のナイトクラブを持ってるんですよね。

慎吾  ナニーッ!自分のですか?すごいやん。社長さんですか?

Johnny 小さいナイトクラブを買い取って改装したんだよ。

慎吾  カーーーッコイイッ!(大感激)

Johnny バイパークラブって名前の店で、毒ヘビっていう意味なんだけど、昔、20年代のジャズメンがよく使ってた言葉なんだ。彼は我々の仲間だ、って言うときに、バイパーって言うんだよ。

慎吾  おーっ!

Johnny ジャズもロックンロールもキミの好きなヒップホップもかかるよ。

ジョニーさんは、もうすぐバンドでデビューするんですよね。

慎吾  えっ、そうなんですか?

Johnny アルファベットの”P”っていうバンドなんだけど、友達同士で組んで遊び始めたんだよ。
そしたら、レコード会社がちょっと録音してみないかって話になったのね。
ドキュメントの短編を撮って楽しんでる若者たち、みたいなことだったんだけどな、映画にたとえると。
だから、レコード会社がどう売っていくのか、僕らにもよく分からないんだ(笑)。

セクシーだなんて意識しないし、職業に関係ない。

ジョニーさんは、いつも今日のように、革ジャンにジーンズのスタイル?

Johnny いや、今日は寒いって聞いてきたんで。別に革にこだわってないんだけど、上着を着てきた(笑)。
この下が袖なしのシャツなんで寒いんです。あと、イレズミとかいろいろあるんで、それを見せないようにしてるんだけど(笑)。

慎吾  ハハハッ。僕は基本的にデカイのが好きですね。ズボンもデッカイの。楽なカッコが好きです。

ジョニー・デップといえば、アメリカで一番セクシーな男優と言われるけど、慎吾くんがこれからもっとカッコよくなれる方法があったら教えて?

Johnny いや、彼はそのまんまでカッコイイと思うよ。変わらないほうがいいんじゃないかな。僕自身はセクシーだなんて意識したことないし、職業とは 関係ない部分だと思うな。実際の仕事の上で、たとえば、ジム・ジャームッシュは世界一セクシーな監督だと言われても、あまりピンとこないよ。だいたいセク シーって言葉自体がどういう意味なんだろう。
あまりそういうことを意識したり、振り回されないほうがいいよ。

慎吾  うん、僕もまわりにどう見られかをあんまり意識しないですね。

Johnny そっちのほうがいいと思うよ。

慎吾 ホメられたりするのは、やっぱり嬉しいことは嬉しいですけどね。

Johnny うん、そうだね。でも、死んでから自分の墓に、”この人はこういう人だった”って書かれる肩書きとしては、セクシーなんて言葉は欲しくないな。外見っていうのは、ホントに親から受け継いだものだし、自分でこうしよう、ってものじゃないと思う。
女性はそういうのを一番嫌うんじゃないの?外見で人を判断するっていう風潮があまりにも多くあるけど、自分はそういうのの基準にされたくないし、人に対してもすべきじゃないんじゃないかな。

慎吾  そうだ、そうだ!もっと言ってくださいよ!

それでは最後の質問にしましょう。

慎吾 ああ、どうしよう。もう最後かあ、真剣に考えなきゃ。

Johnny アハハハッ、ゆっくり考えていいよ。

慎吾 じゃあ、何のために生きていますか?

Johnny そうだな・・・、家族じゃないかな。それから経験。そして死ぬためかも知れない(笑)。

慎吾  ううむ(と、その言葉を聞くと)、ありがとうございました!ロザンゼルスに行くときは、バイパークラブに遊びに行きます。

Johnny グーッド!(笑) ぜひおいでよ。

■95年、ジム・ジャームッシュ監督とともに「デッドマン」の初プロモーション来日。


*End.*

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